サバゲーの常識! バイオBB弾 とは?分解期間や保管方法、プラ弾との違いは?フィールドでのルールは?
バイオBB弾 は、サバイバルゲームを楽しむ上で今や常識、屋外フィールドで必須とされる理由は、主成分が植物由来で、微生物によって土に還る環境に優しいBB弾だからです。この記事を読めば、プラスチック弾との違い、気になる分解期間、性能を維持する正しい保管方法や使用期限、0.2gと0.25gの重さの選び方まで、バイオBB弾に関する全ての疑問が解決します。正しい知識を身につけ、ルールを守ってサバゲーを楽しみましょう。
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1. まず知りたい バイオBB弾 の基本とプラ弾との違い
サバイバルゲーム(サバゲー)を楽しむ上で、今や絶対に欠かせないアイテムが「バイオBB弾」です。特に屋外のフィールドでは、環境への配慮から バイオBB弾 の使用がルールとして定められていることがほとんどです。なぜバイオBB弾がそれほど重要なのでしょうか。その理由を理解するためには、まずバイオBB弾がどのようなものなのか、そして従来のプラスチック製BB弾(プラ弾)と何が違うのかを正しく知る必要があります。ここでは、バイオBB弾の基本的な知識から、プラ弾との具体的な違い、そしてサバゲーでバイオBB弾が常識となった背景までを詳しく解説していきます。
1.1 バイオBB弾 の正体は植物由来のプラスチック
バイオBB弾の主成分は、ポリ乳酸(PLA)という植物由来の「生分解性プラスチック」です。 これはトウモロコシやジャガイモなどに含まれるデンプンを原料として作られており、石油から作られるプラ弾のABS樹脂とは根本的に素材が異なります。 「生分解性」とは、土の中や水の中といった特定の環境下で、微生物の働きによって最終的に水と二酸化炭素に分解される性質のことを指します。 つまり、サバゲーで使用されたバイオBB弾は、自然界の力によって時間をかけて土に還るため、環境への負荷が少ないのが最大の特徴です。 ただし、重量を調整するために、自然界にも存在する硫酸バリウムといった鉱物が配合されている製品もあります。
1.2 一目でわかる バイオBB弾 とプラ弾の比較表
バイオBB弾とプラ弾の違いをより分かりやすく理解するために、それぞれの特徴を比較表にまとめました。どちらのBB弾を選ぶべきか、使用するシチュエーションに合わせて判断する際の参考にしてください。
項目 | バイオBB弾 | プラ弾(通常弾) |
---|---|---|
主成分 | ポリ乳酸(PLA)などの植物由来の生分解性プラスチック | ABS樹脂などの石油由来のプラスチック |
分解性 | 微生物により水と二酸化炭素に分解され、自然に還る | 自然環境ではほとんど分解されない |
主な使用場所 | 屋外サバゲーフィールド(使用が義務付けられている場合がほとんど) | 屋内フィールド、自宅での射撃練習など |
価格 | プラ弾に比べてやや高価な傾向 | バイオBB弾に比べて安価 |
保管方法 | 湿気や直射日光を避けた冷暗所での保管が必要 | 比較的保管は容易だが、ホコリや汚れには注意が必要 |
精度 | 製品の改良により、プラ弾と遜色ない高精度のものが多い | 高精度な製品が多く、安定している |
1.3 サバゲーでバイオBB弾が常識になった背景
サバイバルゲームが日本で普及し始めた当初は、BB弾といえば安価なプラスチック製のものが主流でした。 しかし、ゲームが主に山林や河川敷といった自然環境で行われるため、分解されずに残り続けるプラ弾による環境汚染が問題視されるようになりました。 サバゲーという趣味が社会的に認知され、長く楽しんでいくためには、環境への配慮が不可欠であるという意識がプレイヤーやフィールド運営者の間で高まっていきました。このような背景から、自然に還る「バイオBB弾」が開発・普及し、現在ではほとんどの屋外サバゲーフィールドでバイオBB弾の使用が必須のルールとなっています。 これは、サバゲーマーが環境を守り、フィールドを維持していくための重要なマナーなのです。
2. フィールドのルールを確認 バイオBB弾はどこで使う?
サバイバルゲームを安全かつ楽しくプレイするためには、各フィールドが定めるレギュレーション(ルール)の遵守が絶対条件です。特にBB弾に関する規定は、環境保護やフィールド運営の根幹に関わる重要な項目であり、すべてのプレイヤーが正しく理解し、守る必要があります。使用するBB弾の種類は、プレイするフィールドが屋外か屋内かによって大きく異なるのが一般的です。
2.1 屋外フィールドでバイオBB弾が必須な理由
森林や市街地型といった屋外のサバイバルゲームフィールドでは、そのほとんどで使用が許可されているのは「バイオBB弾」のみです。 これは、ゲーム中に発射され、地面に落ちた数えきれないほどのBB弾をすべて回収することが物理的に不可能だからです。もし、自然環境で分解されないプラスチック製のBB弾を使用した場合、それらは半永久的にゴミとして残り続け、土壌汚染やマイクロプラスチック問題の原因となり、地域の生態系に悪影響を及ぼす可能性があります。
バイオBB弾は、主成分であるポリ乳酸(PLA)などが土の中の微生物の働きによって水と二酸化炭素に分解されるため、環境への負荷を大幅に低減できます。 多くのフィールドは地主から土地を借りて運営しており、環境保全を重要な契約条件としているため、バイオBB弾の使用はプレイヤーが守るべき最低限のマナーであり、フィールド存続のための絶対的なルールなのです。 ルールに違反してプラスチック弾などを使用した場合は、即時退場や今後の利用禁止といった厳しいペナルティが科されることがほとんどです。
2.2 インドアフィールドのレギュレーションも確認しよう
一方、体育館のような屋内施設を利用するインドアフィールドでは、屋外とは異なるレギュレーションが採用されています。驚くかもしれませんが、インドアフィールドではプラスチック製のBB弾の使用が推奨、あるいは義務付けられていることが少なくありません。
その理由は、屋内ではBB弾が自然分解される環境(土や微生物)が存在しないため、高価なバイオBB弾を使用するメリットがないからです。 むしろ、湿気に弱いバイオBB弾は屋内で使用すると変形して給弾不良の原因になったり、硬い床で砕けて清掃が困難になったりするデメリットが指摘されることもあります。そのため、品質が安定していて弾道性能も高いプラスチック弾が指定されることが多いのです。
ただし、インドアフィールドのルールは場所によって様々です。バイオBB弾のみ使用可能としている施設もあれば、BB弾の重さ(0.20g以下など)に厳しい制限を設けている場合もあります。 参加する前には必ず、そのフィールドの公式ウェブサイトで最新のレギュレーションを隅々まで確認し、不明な点があれば直接問い合わせることが、トラブルなくゲームを楽しむための鍵となります。
3. 気になる分解期間 バイオBB弾はいつ土に還るのか
サバイバルゲームで広く使われているバイオBB弾は、その名の通り「生分解性」を持つBB弾です。主成分として、トウモロコシやサトウキビなどを原料とする植物由来のプラスチックである「ポリ乳酸(PLA)」が使われています。[7, 8] このため、自然環境への負荷が少ないとされていますが、「撃った後、どれくらいの期間で土に還るのか」は多くの人が気にするポイントでしょう。しかし、「自然に還る」という言葉のイメージとは裏腹に、分解には特定の条件と長い時間が必要です。[2]
3.1 環境によって変わる分解までの時間
バイオBB弾が分解される速さは、その場の環境に大きく左右されます。ただ地面に落ちているだけですぐに分解が始まるわけではありません。分解が効率的に進むためには、主に「温度」「湿度」「微生物の存在」という3つの条件が重要になります。[13] 例えば、微生物が豊富で、温度と湿度が高い土の中では分解が促進されます。コンポスト(堆肥)のような高温多湿の環境は、分解にとって理想的な条件と言えるでしょう。[2] 逆に、乾燥した場所や水中、日光に晒され続けるだけの場所では、分解のスピードは著しく遅くなります。[9, 14] 一般的なサバイバルゲームフィールドの環境では、BB弾が完全に分解されて目に見えなくなるまでには、数ヶ月どころか数年単位の時間が必要になるケースも少なくありません。[15, 19] 消費者庁からも、分解には一定の条件が必要である点が指摘されています。[20]
3.2 分解を促進する微生物の役割
バイオBB弾の分解は、2つのステップで進行します。まず、BB弾が水分に触れることで「加水分解」という化学反応が起こります。[4] これにより、ポリ乳酸の長い分子の鎖が断ち切られ、より小さな分子へと低分子化していきます。[2, 11] この段階では、まだBB弾の形は保たれていますが、強度は少しずつ低下していきます。そして次のステップとして、土壌に存在する微生物が、この低分子化したポリ乳酸を栄養源として取り込み、食べ始めます。[12] 微生物の活動によって最終的に水と二酸化炭素にまで分解され、自然のサイクルへと還っていくのです。[12, 13] つまり、バイオBB弾が土に還るためには、微生物の働きが不可欠であり、その微生物が活発に活動できる環境が整っているかどうかが、分解期間を決定する重要な鍵となります。
4. 愛銃を守るためのバイオBB弾の保管方法
自然環境への配慮からサバイバルゲームの屋外フィールドで必須となっているバイオBB弾ですが、その主成分であるPLA(ポリ乳酸)などの生分解性プラスチックは、熱や水分、紫外線に弱いというデリケートな特性を持っています。 適切な方法で保管しなければ、BB弾が変形・膨張してしまい、給弾不良や弾詰まりといったトラブルを引き起こしかねません。 最悪の場合、エアガンの内部パーツを破損させ、高額な修理費用が必要になることもあります。 大切な愛銃を長く使い続けるためにも、バイオBB弾の正しい保管方法を理解しておくことが重要です。
4.1 開封したら密閉容器と乾燥剤で湿気対策
バイオBB弾の品質を維持する上で最大の敵は「湿気」です。 空気中の水分を吸収すると、BB弾は膨張し、表面がざらついたり、精度が低下したりする原因となります。 そのため、開封後のバイオBB弾は、購入時の袋のチャックをしっかりと閉めることが基本です。 さらに万全を期すためには、気密性の高いBBボトルや、パッキン付きの密閉容器(食品用のタッパーなど)に移し替えることを強くおすすめします。 その際、袋に付属していた乾燥剤(シリカゲル)を一緒に入れるか、新しい乾燥剤を用意して投入しましょう。 これにより、容器内の湿度を低く保ち、BB弾の劣化を防ぐことができます。 特に湿度の高い梅雨や夏の時期は、保管に細心の注意を払いましょう。
4.2 変形や変色した バイオBB弾 は使用厳禁
保管していたバイオBB弾を使用する前には、必ず状態を確認する習慣をつけましょう。 表面にスジや凹凸ができている、一部が膨らんで「芽が出た」ようになっている、購入時と比べて色が黄ばんでいるなどの変化が見られるBB弾は、絶対に使用しないでください。 これらの劣化したBB弾は、見た目ではわからないレベルでサイズが大きくなっていたり、真球度が失われていたりします。 このような弾をエアガンで発射すると、マガジン内での給弾不良や、チャンバーやインナーバレル内での弾詰まりを引き起こす可能性が非常に高くなります。 弾詰まりは、ギアクラッシュやピストンクラッシュ、タペットプレートの破損など、電動ガンの心臓部であるメカボックスに深刻なダメージを与える原因となり、修理が必要になる場合があります。 少しでもったいないと感じても、異常が見られるBB弾は迷わず廃棄し、常に状態の良いBB弾を使用することが、愛銃の性能を維持し、予期せぬ故障から守ることに繋がります。
4.3 バイオBB弾 の使用期限はどのくらい?
バイオBB弾には、食品のような明確な消費期限が記載されているわけではありませんが、品質を維持できる期間には限りがあります。 一般的に、メーカーは開封後のバイオBB弾をなるべく早く使い切ることを推奨しています。 保管状況によって大きく左右されますが、適切な環境で保管した場合でも、開封後は数ヶ月から1年以内を目安に使い切るのが理想的です。 未開封の状態であれば、冷暗所で保管することで2〜3年は品質を保てると言われていますが、これもあくまで目安です。 サバイバルゲームに参加する頻度が低い方は、一度に大袋を購入するのではなく、参加する都度、使い切れる量の小袋を購入するのがおすすめです。 新鮮なBB弾は精度も安定しており、エアガンの性能を最大限に引き出すことができます。 長期間使用する予定のないBB弾は、友人やチームメンバーに譲るなどして、常に新しいものを使用するように心がけましょう。
5. 自分のエアガンに合う バイオBB弾 の選び方
サバイバルゲームの勝敗を左右するといっても過言ではないBB弾選び。特に屋外フィールドで必須となるバイオBB弾は、その種類も多岐にわたります。自分の愛銃の性能を最大限に引き出し、ゲームを有利に進めるためには、エアガンとの相性を考えたBB弾選びが不可欠です。ここでは、主流となるBB弾の「重さ」と「メーカー」という2つの軸から、最適なバイオBB弾を見つけるためのポイントを詳しく解説します。
5.1 主流の重さ0.2gと0.25gを使い分ける
バイオBB弾で最も広く使われているのが、0.2gと0.25gの2種類の重さです。 わずか0.05gの違いですが、この差が弾道や飛距離に大きく影響し、戦況を左右することもあります。それぞれの特徴を理解し、自分のエアガンやプレイスタイル、フィールドの状況に合わせて使い分けることが重要です。
5.2 信頼できる人気メーカーの バイオBB弾
BB弾は消耗品ですが、安価なだけで品質の低い製品を選ぶと、弾道が安定しないだけでなく、弾詰まり(ジャム)を引き起こし、最悪の場合は愛銃を故障させてしまう可能性もあります。 そのため、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが非常に重要です。ここでは、多くのサバゲーマーから支持されている定番メーカーをご紹介します。
5.2.1 高い品質と安定性の東京マルイ
日本のエアガン業界を牽引する最大手メーカーである東京マルイ。 エアガン本体だけでなく、BB弾の品質も極めて高く評価されています。 スチールベアリング製造工法などの技術により、高い真球度と均一な重量を実現しており、ロットによる品質のばらつきが少ないのが特徴です。 価格は他社製品に比べてやや高めですが、「迷ったらマルイ製を選べば間違いない」と言われるほどの絶大な信頼感があり、愛銃の性能を安定して引き出したいユーザーに選ばれ続けています。 特に昨今主流となっている「ファイネストBB」シリーズは、多くのサバゲーマーに愛用されています。
5.2.2 コストパフォーマンスに優れたG&G
G&Gアーマメントは台湾の総合エアガンメーカーで、そのバイオBB弾は品質と価格のバランスに優れていることから、日本でも絶大な人気を誇ります。 高い精度を持ちながらも比較的手に入れやすい価格帯で、多くのサバゲーマーにとって定番の選択肢となっています。 表面の滑りが良く、給弾性能も安定していると評判です。 コストを抑えつつも、安定した品質のBB弾を使いたいというユーザーに最適なメーカーと言えるでしょう。
まとめ
この記事では、サバイバルゲームの必需品であるバイオBB弾について解説しました。バイオBB弾は植物由来の素材で作られ、自然環境への配慮から屋外フィールドでは使用が義務付けられています。性能を維持し愛銃を故障から守るため、開封後は乾燥剤と共に密閉容器で保管することが重要です。ご自身のエアガンに合わせて0.2gや0.25gといった重量を選び、東京マルイなどの信頼性が高いメーカーの製品を使用しましょう。正しい知識とマナーを守り、サバゲーを安全に楽しんでください。